[番外編]東チベット一人旅 Vol.8 – 天へと還る時
中華包丁を持った男は広場を横切り、屋根のついた一角へやってきた。両手に持った大きな中華包丁を入念に研ぎながら亡骸を物色している。...
中華包丁を持った男は広場を横切り、屋根のついた一角へやってきた。両手に持った大きな中華包丁を入念に研ぎながら亡骸を物色している。...
時刻は午後1時。車を停めたその側には乗用車とミニバスが数台停まっていた。見物人が数人先着している。天葬台は丘陵の中腹を切り開いて...
ミニバスに乗り込むと後部座席には5人の女性が乗っていたが幸いにも助手席が空いていたため、速やかにそこに座席を確保する。すぐ後ろに...
時刻は午前10時。すり鉢の底にはラルンガルゴンパの核を成す本堂とも言える大きな寺院、少し離れた場所には尼僧用の大きな寺院も建って...
バスの窓は内外の温度差から結露し、分厚い氷でコーティングがされてしまっている。雪の白さが乱反射し、外の風景はモザイクがかって皆目...
午前6時、目が覚めた。頗る寒い。電気毛布のお陰で凍死を免れているようなもので布団から出るには一大決心を要する。昨晩、宿の主人から...
一年半前に訪れたインド北部のラダック地方もチベット文化を色濃く残す地方であったが、そこで見た家々とは若干趣が異なる。この地方特有...
午前5時20分、成都の宿を発つ。成都から色達へのバスのチケットは前日に宿で入手した。この宿は東チベット旅行者御用達のようで、情報...