10年経っても香港ど素人


まったく来年の今頃はどこにいることか、自分でも見当がつかないが
それはともかくとして「香港在住10年目」という節目の年にあって
「そんだけ住んでりゃ、当然知ってるでしょ。」
っていうことの多くを私が知らない方がよほど問題である。

どれくらい知らないかというと、ちょっと下に列記することについて
読み終わった途端にきっと読者の方が「おいおい、それでよくブログ運営してたな。」
なんて真面目に心配してしまうくらいに。

最近、にわかにアクティブになりつつある私だから、
今年中にいくつかはクローズ案件として記事にした上に
「あぁ、それね。当然行ったことある。」
何事も無かったかのようにシッタカしたいものである。

レトロな魅力を振りまくあの乗り物でパーティー


たまに仕事の帰りにバスに乗る事があるのだけれど、
車内はさすがに一日の疲れでくたびれた空気がこっくりと流れていたりするもの。
しかしながら、二階席からふと外を見た時に見えるオープンバス乗客たちのテンション。

同じバスに乗ってるだけなのに、どんだけ楽しんだ、あんたたち。
なんて随分と温度感の違いについて理解に苦しんだものだけど、
実際にあちら側に乗ってみると思いの外世界は楽しそうに見えてしまうのだ、
とは最近学んだことである。

例えば、それがオープンバスでなく、香港島を愛らしく駆けまわるトラムだったとしたら。
私なんかは車内に一歩足を踏み入れた時から、下手したら向こう一週間くらいは
ニヤニヤできちゃうくらいに幸せの反芻を楽しんでしまうことであろう。

トラムでパーティー。
まことに開放的で、かつロマンティックなイベントである。
長年、私の中で香港でやってみたいことトップ10にランクインし続けた
ある意味積年の夢でもあった。
しかしながら、イメージ的に香港島住民たちのオトナの遊び的オシャレ感も
感じつつ、なかなかに近寄りづらいものもあったのも事実。

が、こちらはHKLF出不精改善委員会主席のKoji氏が
来月計画中だということであることが判明。
今回のTODOリストの中でも早々にクローズできそうなラッキー案件である。

北角の街市にグルメがある・・・んですよね?


何度かお誘いいただいたこともあるのだが、そのたびに私が伝家の宝刀ドタキャンを
振りかざしてしまったばっかりに結局縁がなくなってしまった場所である。
「人気店がなんと街市に!」という噂を聞いた記憶も随分昔な気がする。

もはや地元民だけが知る隠れた名店というよりも、
旅行者ですらおさえておくべき超人気店になっているようで
いよいよ改まって「行きましょう!」なんて言えなくなってしまった。

「大きな声では言えないけれど、実は私も行ったことないわ・・・」
なんて私と同じくタイミングを逃した方がいらっしゃったら、こっそり教えていただきたい。
お忍びでぜひご一緒したいものである。

ちなみに、さらに言うなら私は蓮香樓なんかも行ったことがないし、
そういう意味ではどこを向いて10年過ごしてきたの?
真面目に説教されても仕方がないクラスの香港知らずである。

まだ未踏の離島も。東坪洲。


私の香港での生活を振り返った時、離島の存在はなかなかに大きい。
そもそも気に入った場所には何度も訪れる習性を持つ私ではあるが
多忙を極める都会での生活を優しく受け止めてくれる離島は欠かせない癒やしであった。

メジャーどころの南丫島に長洲島。坪洲、それから香港最南端の島、蒲台島。
もはや癒やしを求めるというよりもフロンティア精神に近いものを胸に
離島めぐりを敢行したわけであるが、どうやら「東坪洲」という島は未踏のようだ。

というか、何度か友人とともに東坪洲行きを企画したこともあるのだが、
「寝坊」という人間らしい生活を送るにあたって欠かせない生理現象により
未遂に終わったという方が正しい。

なんせこの島に到達するには大学駅付近の馬料水に朝早く集合せねばならない。
そんな辺鄙な場所に早朝から時間通りに集合することについて
貴重なエネルギーを使うほど私の身の回りの香港人たちは寛大ではなかったのだ。

だが、時間に厳しい日本人の方なら、なんとか実現可能かもしれない。
私が遅刻しない保証がない上に、辿り着いたところで島に何が待っているのか、
そういう基本情報をまったくリサーチしていない、というのが現状といったところではあるが。

私を茶餐廳に連れてって


香港グルメの裏街道を語る上での醍醐味とも言える茶餐廳。
「◯◯茶餐廳の奶茶をいつものカップで・・・。」
なんてファンも多い、香港ならではの施設だったりもするのだけど、
私はそれに日常的に足を運ぶ方でもないし、定番の店もほとんど知らない。

であるから、熱いファンたちが語る茶餐廳独自メニューやこだわりを見るにつけ
どことなく惹かれるものがあるような気がするのである。

「いや、高級レストランじゃあるまいし、行けばいいじゃん。」

なんて声が聞こえてきそうであるが、いつでも行けるものというのは
きっかけがないとなかなか行かないものである。
特に早起きが必要な港式早餐at茶餐廳なんてものは郊外暮らしの私にとっては
いよいよ張り切っていかねば成し得ないイベントなのだ。(大袈裟でなく)

そういうわけで、何の約束も存在しなかったように自然にやってきては
あくまで気負うこと無く、常連のような振る舞いでオーダーをやってのけ、
茶餐廳食への愛を簡潔にしかし味わい深く語ってくれる茶餐廳友を募集中である。

いつかのPart 2へ続く。
(皆さん、私のにわか香港通ぷりに驚愕してると思うけど、まだ一例に過ぎないからね)

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