香港で出会った小さな可愛い勘違いたち

言うまでもなく、私はここでは外国人である。

だが、ちょっと広東語が喋れるが故に、
ついついローカルのコミュニティに馴染んでしまうこともあり、
かつ周りもそれに何の疑問を抱かないのだが、
それでもたまーに「やっぱ違うよなぁ〜」と思うような
軽度の文化の違いを感じることがある。

どうでも良い、軽いものばかりだが、まとめてみる。

これこそあなたたちに必要でしょうよ


夏場の日本では会社に行く時でも、半袖シャツも珍しくないが、
亜熱帯のここ、香港ではそうでもないらしい。
気候の観点からみれば、よっぽど香港の方が工夫をすべきだと思うが、
半袖はどうにもこうにもカジュアルに見えていけないようだ。

しかし、何度もいうようだが、これだけ室内で冷房を効かせるなら、
半袖シャツのひとつくらい導入したってバチは当たらんだろう。

ファッション系で、もっと意味がわからないのは、透明傘
どうやらフェミニンに感じてしまうようで、
男性が持っていると、香港人たちはソワソワし出してしまう

理想の奥さんがたくさん存在する国


香港人は日本人は朝飯をバカ食いすると思っている。
朝から白飯、焼き鮭、味噌汁のパッケージを平らげるのが
信じられない、と何度も力説された記憶がある。

私から言わせてもらえば、朝から出前一丁をズルズルすすってる方が
よっぽど胃がむかむかしてしまうし、その後の奶茶も然り。

ちなみに、これには続きがあって、朝起きると奥さんが
そんな豪華な朝食をばっちりと作っている、というところまでで
やっとお話は完結するのである。

この幻想的なお話のおかげで、日本人女性の人気は
香港人男性の中で抜群であるのだが、実際のところは気づいたら、
自分が作らされてたという男性も少なくないのではと思う。

四次元ポケットを持ってるわけではない


私が出張だの、帰省するだのっていう話になれば、
嵐のような「日本での買い物」指令が飛んでくる。
遠慮とか、気遣いとかということに期待することはすでに数年前に
やめたが、四次元ポケットでも持っていると思っているだろうか。

しかも、買ってきて欲しいものはキティちゃん、
リラックマ、くまモンとかそんな類のものである。

香港で普通に買えるでしょう。
そして、あなた、そんなもんに夢中になってる歳じゃなかろう。
私もたまに帰っては、スーツケースからぬいぐるみが
転がり出るようでは周りに心配されるのである。

日本語も当然大人気


ここ香港では日本文化が大人気である。
中国本土のように過度の反日プロバガンダもないから、
割とスムーズに自分たちの文化に取り入れていっている。

だから、当然日本語も人気言語のひとつ
街を歩けば、日本人と知るやいなや、笑顔でたどたどしい日本語を
喋りかけてくれる人もいるから、非常に好感が持てる

ただ、問題はどこで日本語を習ったかである。
きちんとレッスンを受けてきたならもちろん問題ないのだが、
多いのが、アニメやコミックから学習した人たち。

漫画調の日本語を普通に繰り出してくるし、
笑い方も漫画だったりするから、人格を疑ってしまうことも多い。
それでも、まだこれも許せるレベルだ。
会話自体の意味は間違っていないから、意思疎通はできる

日常会話を突如襲う男性陣の緊張


問題なのは、男性陣である。
彼らの日本語ソースは、日本の至宝AVだからタチが悪い。
中国でも大変人気で蒼井そらなんて中国男性全員の女神扱いである。

日本語教師がAV女優。カオスである。
我々日本人男女が「もう、やめて〜」なんて言おう日には、
香港男性たちには一瞬にして緊迫が走る

それがオフィスで発生した場合であったとしても、
二人の間にどんな卑猥な会話があったのかと聞き耳を立てるのだ。

まったくそんな意味合いでない、と弁解を試みるも、
その説明のあいだに「やめて」という言葉が発音されるたびに
顔を赤らめるから、始末に終えないやつらである。

と、非常に小さなお話ばかりになってしまったが、
こんなことがあるから、海外生活はやめられないのだ。

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