紙の書籍か、電子書籍か。それ以前の問題か。

もう数ヶ月もすれば引っ越しする運命にある私は、ただいま絶賛断捨離中。
最近では特に本のそれに勤しんでおり、毎日数冊ずつ着実に売れてくれる本たちをせっせと発送している。

一冊あたりの利益なんてたかが知れている。
文庫や新書、専門書あたりを主に売っていて、数十円から数百円くらいしか手元に残らないのだから、間違っても儲かってはいない。
それでもなんだか本を買ってくれた人が大切に読んでくれ、新たな知を手に入れてくれるのかも知れないと思うとなんだか良いことができているような気がして、利益度外視でメルカリしている。

しかし、よくよく考えてたら、この本、所有はしてたけど読む機会なかったなぁなんてものもままある。

理由はいろいろだが、まず思い当たるのが、読んでみよっかなっという興味が湧くスピードと読む速さのバランスが取れていないパターン。
これはわかる人にはわかると思うのだけど、単純に面白そうだなって思って買っちゃう時や、仕事に対してやんなきゃ(勉強しなきゃ)、これもあれも。ってような気持ちが勝ってしまって、ポチッとする指だけがどんどん積読の山を大きくしちゃうパターン。

なんで私ってこんなに読むのが遅いのだろう。
そして、ただ遅いだけでなく、笑っちゃうほど内容が頭に残ってくれない。

いわゆるリーキーアテンションの特性を持っている人間だから、読んでても字面を目は追っているのだが、頭ではすぐに別のことを考え始めてしまうのだ。(ちなみに、人の話も興味がないとすぐに他のことが頭をよぎり始める)

読みながら指でなぞっていって、注意が逸れないようにしたりしてみた。
書いた方が覚えやすいような気もして読書ノートを作ったりもしたこともある。(私の場合、そっちにかかる時間の方がストレスになっちゃったが)
電子書籍がどんどん台頭してくる中、紙の方が記憶に残るよ、とか本の厚みやその中のどこらへんにあったかっていう指の記憶でも内容を覚えやすくなったりする、というフィードバックを手掛かりに、電子書籍を止めて紙の本を収集したりもした。

そういう経緯があって、今また紙の本を断捨離している。

結局、引っ越しをしたりするときに物理的に邪魔になったり、通勤中やちょっとした時間の合間に大量の本の中から好きに選べるという電子書籍の魅力にやられたりで、個人的には紙の書籍はデメリットの方がやや多かったのだ。なんとなく、言われてみれば電子書籍より多少頭に残るような気もしたが。

世の中、本当に便利なもので kindle unlimited とか、知的好奇心旺盛だったり読書好きな人にとってはあり得ないコスパを享受できるサービスが複数存在している。そういう意味では電子書籍まわりによる恩恵は本当に大きくて、私もそれを謳歌したいわけである。
しかしながら、私の場合は悲しいほどに集中力が追いつかない。

職業柄、常に情報摂取が欠かせないポジションにいるので、その必要性は大きく感じているのに吸収力がないのはクリティカルであり、とってもストレスでもある。こういうのを頭の出来が良くないというのだろうなぁ。

発達障害による集中力ももう少しコントロールが効けば良いのに。
自分が集中して美しい学習曲線を描いていきたいと思うものに集中できたら良いのに。なぜかどうでもいいことに集中力とこだわりを持ってしまうことの方が多いのにはほとほと困り果てる。

関連記事一覧

  1. この記事へのコメントはありません。