香港で好き放題やらかす本土客へ送るメッセージ – あんたらが本当に落とすべきもの
Facebookでも載せてみたが、香港で日常的に見られる「大人の遠足」。
あら、香港ではそんな楽しそうなイベントがあっていいじゃない?
とか思ってしまったあなた、そんな微笑ましいものではない。
香港市民にとっては今や災難としか形容ができない集団だ。
そう、香港にお住まいの方々ならもうおわかりだと思うが、
この遠足のご一行、中国本土からのお客様たちである。
金持ちオーラをぶっ放す香港のありがたい収入源たち
写真のようにお揃いのリュックサックだったり、真っ赤な帽子だったり、
同じような出で立ちでご来港されては、お金を落として帰ってくださる、
香港にとっても非常にありがたい存在であった。
そう、「だった」のである。
ちょっと昔の本土客といったら、それはもう羽振りの良いものだったと思う。
どこから湧いた汚いお金なのかは存じ上げないが、
ケタ違いの資金力で、街中のブランドを隅から隅まで買い漁っていく様は
まさにバブル時の日本を彷彿とさせるに足るものだった。
そりゃ、いきなり金持ちになってしまった成金たちだし、
ブランド物を着せられている感を清々しいまでに発揮していたが、
少なくとも金の匂いはプンプンさせる方々たちだったのである。
開けられたパンドラの箱・・・
要するに、お金持ちしか来られない場所だったんである、香港は。
お金を持ってない人を呼んでしまっては、何をしでかすか分からないし、
わざと子供でも産まれて居座られてしまってはたまったもんではない。
が、香港政府ってのはどういうわけだか、パンドラの箱を開けてしまったのだ。
縛りをゆるめりゃ、もっとお金落としてくれる人が来てくれると
思っちゃったのだろうか。それとも北京からの圧力だったのか。
私のような身分ではまったく知る由もないが。
とにもかくにも、最近香港の街を歩きまわってるニュージェネレーションの
本土客といったら、こりゃもうすごい人たちなわけである。
なんつーか、何のオーラも出てない連中なのだ。
あんたらのせいで、街がまったく面白くないのだよ
洗練されたルックス。教養。礼儀。そんなもんはハナから期待していない。
ただ、将軍様のような金持ちオーラだけは欲しかっただけであるが、
それがこの人たちからはまったく感じられないわけである。
古き良き将軍様系の本土客といえば、まったく似合わないくせに見栄張って
ヴィトンだの、カルティエだの、金色のロレックスだの、そんな豚に真珠もんを
わんさか買ってはお金を落としてくれていたのに、この人たちは違う。
じゃあ、彼らが何を買って帰ってくれるかっていうと、
化粧品だったり、赤ん坊のミルクだったり、割と安価な宝石だったり。
は?自分のお国で買えよ、と言いたくなるようなものばかり。
(飲むと頭が爆発するミルクとか、彼らも複雑な事情もあるんだろうが)
そもそも単価が安いもんばかりだから、香港で落とす金だって頭打ちだし、
結局街も彼ら相手に商売しちゃうもんだから、どこに行ったって、
薬局、化粧品、宝石店でいっぱいになってしまっている。
香港市民のための香港なのに、どんどん住みにくい香港に
一体全体、世界中のどこに行きゃ、こんなもんが溢れる街があるんだろうか。
香港つったら、少子化まっしぐらでミルクもそんな必要ないし、
スッピンの港女にはむしろ化粧の仕方を教えてやりたいくらいだし、
いくら空気が汚いったって、そんなに薬局がいるほど病人もいないだろう。
もっというと、香港市民が本当に必要とする、安くて旨い茶餐廳だったり、
何を売ってんだかよくわからないけど気になる面白い店たちっては、
そんな薬局や化粧品店に取って代わられ、みんな姿を消してしまったわけだ。
それに、大学や会社だって、そう。
定員やポストは限られているっていうのに、本土からやってくる人材は
あとを絶たない。だから、香港人はどんどん隅に追いやられるのである。
こいつは、北京による香港本土化政策ってやつかい?
おまけに所構わずトイレにしちゃうわけだから、開いた口がふさがらない。
昔の本土客もやってたけど、ヤツらのは金のう◯こだったわけだ。
最近のヤツラは汚い、普通のう◯こなんである。
どうせ始末するなら、誰だって金のう◯この方がいいに決まってる。
う◯こは落とすけど、金は落とさない。そんなのお断りである。
さんざん斬ったあとに何だが、言いたいことがひとつある
ところで、ここまで斬ったあとにひとつだけ私の経験談を付け加えたい。
というのも、私の会社には中国本土からの社員もいて、私のチームにも
数人の本土出身者がいたから、私たちはとてもクローズな関係で働いていた。
彼らはいわゆる本土でのエリートだから、こちらが驚くくらい頭が良い。
決まったことを効率的にこなしていくのが得意な香港人に対して、
彼らのやり方は発想が奇抜だし、天性の頭の切れ味を感じさせるのである。
噂通り、たしかにハンドルし切れないくらい野心が強いひともいるが、
実際そうでない穏やかな人たちもいるし、上記の才能もあいまって、
私も随分と彼らを可愛がっていたものだった。大げさにいうと、
彼らは私が持っていた、中国大陸人像を少し変えてくれたのである。
だが、以前にも書いたように香港人と本土人というのは大変仲が悪い。
結論から言うと、うちの会社にも社内政治というのが働いて、
彼らは香港人たちによって、会社を追い出されてしまった形になったのだが、
特に最後の方なんかは見ていて本当に可哀想になるくらい無惨であった。
そんな彼らのひとりが会社の最後の日に立派な手作りの扇子をくれた。
手書きでかいてくれたメッセージも泣けるものだ。
彼らの方がずっと苦しい思いをしていたのにね。
中国語が読める方なら、分かってくださると思うが、ありがたい言葉たちだ。
確実に生まれつつある真のニュージェネレーション
とまぁ、何が言いたいかというと、我々にとって中国人といえば
真っ先に思い浮かべるのが、テレビで見るような本土客を代表する層なのだが、
私が会社で出会ったような、優しい心をもったキレものたちもいるってこと。
長く外部の情報が規制され続けていた中国だが、インターネットの普及、
それから海外への留学生、旅行制限の緩和等で、海外の見識を備えた、
いわゆる今までいなかったタイプの秀才たちが生まれてきているのだ。
マジョリティである一般層に隠れて、なかなか陽の目を見ることもないが、
間違いなく彼らが新しい中国を背負って立つ存在であり、
そう考えているとやはり日本もオチオチやってらんないと思う。
私はそんな一面も知っているから、街で大暴れな本土客を見ていると、
中国って国はまことに大変な国であるなぁ、と思ってしまうわけである。
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