香港下町のデブ製造工場を経験をもとに語る

香港に住むと太る。

断じて私だけではないと思こみたいところだが、何せここ香港という場所、
暴飲暴食をするための条件が整いすぎている

下記に香港にやって来たばかりの頃に
私を夢中にさせてしまった禁断のローカル食たちを記しておくが
お世辞にもあまり上等なものではない。

今も大してろくなものを食べていないが、
あの頃は学生でもあったから、いわゆるB級グルメにお世話になっていた
だから、多くの日本人の方の共感を得られると思ってるものではない。

超重量級の化け物「梅菜扣肉」


豚肉の角煮の兄貴分のようなものである。
いや、写真を見返したら、そんな可愛らしいものではないことに今頃気づいた。

日本でもジャンキーなものには馴染みの深い生活を送っていたが、
香港でこの超弩級にコテコテな一品に出会ってしまい、狂ったように食した。
たまたま茶餐廳を一緒にした香港人が教えてくれた料理だったが、
まさか彼も私がその後ほぼ中毒的にそれを貪ることは予想だにしなかったろう。

地元の人でもあまりの重量感に年に数度もオーダーしない代物で、
たまに食べるときでも、なるべく脂肪の部分は残すようにするのが香港流。
それを毎日まるごと食べていたのだから、もはや変態レベルである。
さぞかし、茶餐廳の司傅も、似非フェイ・ウォンたちも、気味悪かったろう。

ちなみに、その頃は長沙灣の方に住んでいたから、明苑という茶餐廳が
私のプライベートキッチンのようになっていて、そこでしこたま脂肪を蓄えた。

真夜中でも閉まってくれない糖水店


夜遅くまで開いてるこの人たちが悪いのだ。私は悪くない。

夏の夜、涼しい風が吹く中、散歩でもしてようものなら、
12時も回ろうかというのに、賑やかな糖水店と出会ってしまう。
店の中は香港人でいっぱいである。

ただでさえ甘党な私がそんな風景を見て、中に入らないわけがない。
しかも家の近所には今や香港各所に支店を持つ有名スイーツ店、
松記糖水店本店が門を構える、という出来過ぎた環境であった。

松記は夜中に散歩してたらたまたま見つけたのだったが、
発見してからというもの、これまた毎日のように通った。
梅菜扣肉を平らげてからの深夜の松記、下町のフルコースであった。

当時の私に出会うことが出来たなら、「貴様に理性というものは存在するのか」
と胸ぐら掴んで目を醒ませてやりたいくらい、荒廃したグルメライフだった。

松記糖水店 深水埗總店 1:30amまで営業中・・・

庶民の味方「大家樂」の名物料理


日本からの旅行者でも行ったことが有る方、いらっしゃるのではないだろうか。
香港のファストフード店、大家樂の四寶飯である。
価格帯的にもほぼHK$30で食べられる上に、味もそんなに悪くないし、
お腹もいっぱいになるので、「迷ったらこれ」的な存在でもある。

私は今でも、ランチタイムで一緒に食べる人がいなかったり、
レストランがどこも一杯だったりするときは、
大家樂で外買することもある。とにかく手軽で便利なのだ。

ただ、写真をみれば分かる通り、これもなかなかヘビーなやつなのだが、
私はそんなことも気にせず、やっぱりハイペースでこなしていた記憶がある。

これを見るまではね・・・。

私がお昼に四寶飯を食している横から、「ねぇねぇ、これ面白いよ。」と
隣の香港人が勧めてきたのがこれである。
当時はそいつの神経を疑った上に私も大人げなく随分と腹をたてたものだが、
結果的に私の四寶飯ペースを落としてくれた意味では感謝するべき

そこらで売ってる小食だとか、茶餐廳での菠蘿油だとか、他にもあるのだが、
今日はここまで。何故なら、書いてて胃がムカムカしちゃったから。
本当に病的なルーチンをこなしていたんだな、と我ながら呆れ返る。

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