香港永久居民権の取得を前に避けて通れぬ道

「二足なら親以外、四足なら机と椅子以外、
走るものなら自動車以外、泳ぐものなら潜水艦以外、
空を飛ぶものなら飛行機以外・・・」

最新ロボットか何かの宣伝文句かと思ってしまうが、
中国のブラックジョークのひとつ、「広東人が食べるもの」である。
とんでもなく守備範囲が広いヤツラであるが、彼らの街市を覗いてみると、
あながちジョークで片付けられるほどヤワなものでもなさそうである。

私、香港ももう7年だというのに、何を隠そう、結構な食わず嫌い
だが、サイトではローカル路線をさんざん謳っているくせに
ゲテモノにはとことん弱い、そんなレッテルを貼られては困る。
今後数ヶ月以内に制覇したいゲテモノリストを作ってみた。
(ブロガーってのは、こういう無駄なことに燃えるから難儀なもんだ)

香港ゲテモノ道の登竜門


香港にやってきて、何度か飲茶をすれば必ずお目にかかる、
かなりコモンなゲテモノ。名前も鳳爪と仰々しいから、何かと気になる。

自分からトライなんかしなくたって、香港人と一緒に飲茶をすれば、
知らない間にオーダーされてて、「Try it!」の大合唱である。
文化の溝を埋めたいのなら、そこはしっかりノリの良さで乗り切るべし。

ちなみに私、これはすでに体験済みで、意外に嫌いでもない。
見た目がグロテスクな上に食感もプルンプルンとしてるので、
否が応でもナマナマしさを感じるが、お肌に良さそうだし、ぜひお試しあれ。

街市にうごめく田の鶏


ここからはHKLF未体験ゾーン。
いわゆるカエルさん達も、私の認知する限りでは食したことはない。
(東南アジアの旅行中に知らず知らず口にしてるかもだが・・・)

写真はまさに街市で売られてるそれなんだが、全然可愛くない。
カエルといったら、緑のあのピョコピョコ跳ねるキュートなやつだろう。
それがこいつらと来たら、300年くらい生きてきたような顔をしている。

余談だが、この方たち、中国語では「田雞」と呼ばれる。
田んぼに住んでる雞。上手いんだか何だかよくわからないネーミングだが、
いわゆるゲテモノに強い方々から見れば、こいつも朝飯前の下っ端

もったいないお化けも出る幕なし


猪紅。豚の血を固めたもの・・・。

猪皮。豚の皮をそいだもの。

その他、街市でもかなり露骨な解体ショーが毎日繰り広げられているが、
このレベルになると私は結構拒絶反応ものである。
何でまた血なんか固めようという発想が生まれちゃったのか。
猪皮だって、毛が残っちゃったりして超グロいのだ。

さらには、私の大好きな糯米雞に勝手に入れられちゃったりする始末で、
もう油断も何もあったもんじゃない。
豚さんも骨の髄まで搾り取られて、大変ご愁傷様である。

何でもかんでもチキン味には騙されない


これもかなりメジャーな部類に入る一品かもしれないが、
私は幸いにも未経験、蛇スープ。

「見た目も全然蛇じゃないし、体が温まるよぅ。」
・・・写真を見る限り、明らかに蛇だと思うが。
そして、彼らの最大かつ必ずといって良いほど使う落とし文句は
チキンみたいな味だよ。ノープロブレム。」

チキン食べたいなら、普通にチキン食うから

ちなみに、蛇スープの旬は一般的に冬シーズン
ひとたび食べれば、体もあったまるし、精力もつくと言う。
だが、夏場に蛇スープ屋にいくと期間限定で雑貨屋やってたりするしたたかさ。

番外編 : おいおい、それ食って良かったっけ?


これ、西貢とかのシーフードレストランに行くと、普通に水槽に入ってるが、
私の記憶が正しければ、日本じゃ場所によっちゃ天然記念物もんだったはず。
カブトガニ・・・。

全然美味しそうじゃないし、肉もほとんどなさそうなんだけど、
泳ぐものなら潜水艦以外・・・ってのは本当に頷ける。

他にもシャコだのエビだの貝だの、水槽に入っているヤツラはどいつも、
日本じゃ見たこと無いくらい巨大なんだが、普段何食ってたんだろうか
中国だけにいちいち無駄な心配をしてしまうが、ただの杞憂であることを祈る。

ということで、今後数ヶ月の間に体調がすごぶる良い日だけを狙って、
これらのゲテモノを克服する一人企画をしていきたいと思っている。
まだ私も未経験、という方、飛び入り参加はもちろんフリーである。
ご一緒にいかがだろうか?

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