香港で怖いな、と思うことを書き綴ってみる

香港は安全である。

夜中に女の子が一人で歩いていたって、大丈夫だと思う。

香港マフィアってのも有名だけど、香港に来てもうすぐ七年というのに、
幸か不幸か一度もお会いしたことがない。
多分一般人とは生きてる地域がハッキリと分かれてるんじゃなかろうか。

昔、パリに行って地下鉄に乗った時、電車の中で怖い思いもした。
図体のでかい黒人がジロジロこっちを見てくるのだ。
あんなの絶対勝てるわけない・・・。

でも、香港男子なら、一人くらいだったら、勝てそうだ。(笑)

なので、そういった意味での恐怖はあんまりない。ごく安全な社会だ。

しかし、香港ならではのビクビクする出来事も日常的に発生するので、
今日はそれを紹介することにして、リアルな香港生活を感じて欲しいと思う。

小銭が使えなくて、溜まる一方

香港人はとにかく短気。
何を急いでいるのか、わからないけど、いつも忙しい。

私が何かモタモタしていると、後ろから容赦無い舌打ちが襲ってくるのだ。

例えばコンビニ。

小銭でも払おうものなら、後ろで新聞やらタバコやら買うおじさんが、チッ

なんでオクトパス持ってねーんだ、といわんばかり。

私はそういう人に恨まれることがとても怖いので、
家には使い道のない小銭がどんどん溜まっていて、減る気配が全くない。

暗証番号もバッチリ見られる

銀行ATMでも、気を抜くことはできない。

最速でお金を下ろす以上の時間がかかると、後ろからまたもやチッだ。
だから、残高確認やTransferは、家でオンラインバンキングで
こっそりやることにしている。

何しろ、奴らはバッチリATMのモニターや暗証番号まで覗きこんでくる。

かなりセンシティブなプライバシーだということを叫ぶにしても、
そんなことは一ミリも気にしていない本気の目が怖くて、
「やめてください」なんて絶対言えない。

おそらく香港内に私のATMパスワードを知ってる人は複数いる

いつもコーラを飲みたいわけではない

のんびりと茶餐廳で奶茶でもすすって出勤したいところだが、
残念ながら私の朝ごはんは麥當勞(マクドナルドね)が多い。

注文を進めていくと、最後に飲み物を聞かれるのだが、
大声で「飲可楽」(コーラ飲む)と叫ばれる。

すでに疑問形ではなく、コーラを飲むことを宣言された形だ。

飲み物くらい選ばせて欲しい

私も戦う気力があるときは叫び返すのだが、
MTRでの冷房との戦いで体力を消耗した時等は、
もうコーラでいいや、と麥當勞店員の宣言を受諾するのだ。

それは本当にアリなのか?

香港にはSARSという暗黒の歴史がある。

なので、咳だとか、くしゃみに相当敏感なところがある。

誰かの目の前で咳き込みでもしようものなら、
ものすごい怒りの目で睨まれてしまう。
(なんであの短時間でそこまで沸騰できるのか、私には本当に謎だ)

オフィスでくしゃみをするにも、一回一回「Excuse Me」と断った方がいい。
ここらへんは紳士淑女の嗜みがしっかりできているのだ、香港。

でも、未だに私にとって、不可解なのが、女性のゲップ

会話の途中でも、目の前でいきなりフルパワーのゲップをするのだ。

こんなのされたら、絶世の美女との恋だって、一瞬で覚めるだろう。

あまりに躊躇なくやるので、私が「えっ!?」って顔をしてしまうのだが、
相手も「えっ!?」だ。「えっ!?」に「えっ!?」だ。

もう私には意味がわからないし、勢い負けすることが常だ。

開く前から閉じるボタン

エレベーターに関するネタは事欠かない。

例えば、私と香港小姐が一緒にエレベーターに乗ったとしよう。

彼女は20階に行きたくて、私は途中の15階で降りる。

エレベーターが上昇をはじめて、14階くらいになったときに、

なんと彼女は閉じるボタンを押し始める。

私の降りる階のドアがまだ開いてないのに、である。

15階につくと、ドアは一瞬開いてくれるのだが、
彼女が「閉」ボタンをフルパワーで押し続けているため、
開くのはほんの一瞬。私はその間に飛び降りるのだ。

なんかこうやって書くと・・・

私がとても存在感が薄くて、香港人から虐待を受けているようだが、
これはきっと他の日本人の方々も日常的に味わっているはずだ。

・・・と信じたい。(泣)

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