アジアの中心で女子力を磨く

残念ながら私についての記事である。
香港で日々、己を磨くことを怠らず、健気に生きる可憐な少女など出てこない。

ちょっと前に料理にハマっていると書いたことを覚えているだろうか。
奇跡的ながらにも未だにそのトレンドは続いていて、
ずっと100%に近かった外食率も10%を切るという、
これまでの人生の行動パターンから盛大に逸脱したライフスタイルが確立しつつある。

ちなみに、その料理をきっかけとして、いろんなことが変わった。
例えば、キッチンに立つこと、材料を用意すること、道具を使って調理すること、
出来た料理をお皿に盛ること。そういう知らず知らずのうちに繋がっていることを通して
私の中のジャパネスクな血が騒ぎに騒ぎまくっているのである。

日系スーパーに通う – 有能過ぎる街、荃灣

私は生まれも育ちも日本だし、どうあがいたって墓に入るまでずっと日本人である。
それはパスポートに記載してあるNationalityに関するテクニカルな事実でもあり、
DNAに深く刻まれたメンタルに関することでもあり、
そして、周りの人々により育まれた後天的なエデュケーションでもある。

味覚というものはきっと主に母親から施されたそういうエデュケーションのひとつに
なるのだと思うけれど、若いころはとにかく肉々しいものを大いに好み、
非菜食主義を貫いた私の中にも、やっぱり逞しく芽を出してしまった。

要するに、この歳になり、自然と身体が欲するのは優しい和食。
そして、料理をするにもまずは醤油、味醂に酒、なのである。

しかしながら、異国で和食に向く食材や調味料を揃えるのはなかなかに苦労する。
香港で言うなら、市内に見られるいくつかの日系スーパーにわざわざ出向いていかねばならないし
そこにお目当ての食材が売ってあるという保証もまったくないわけである。
その点、私の近所とも言える荃灣はすごい。なんとAEONと一田が向き合ってそびえ立っている。
一田で里芋と小松菜を買い、その勢いでAEONで油揚げを買っちゃう、
なんて芸当が安々と出来てしまう。

I LOVE 荃灣。
新界だってバカにされようが、MTRの赤いラインの最果ての街だっけ?とか言われようが気にしない。
私はきっと日本食を作るにあたって香港で最も恵まれた街のひとつ、
という地の利を享受している幸せなヤツなのである。

焼き物、大量に空輸中

備前焼
自分で美味しい料理が作れるようになると、今度は綺麗な食器に盛ってみたい。
誰しもそう思うものなのではないだろうか。

器の力というのはまさに偉大で、ちょっと雰囲気のあるものに料理をよそってみるだけで
見違えるように美味しそうに見えてくるし、実際に口にしてみても
ありがたみというものがまったく違う。まさに魔法のようなアイテムである。

どれを使ってみるかはまさに個々の美的感覚と作る料理によって変わるのだろうけれど
私の場合は日本の陶器、特に備前や唐津あたりのものを好む。
日本にいる頃にさっさと気付けばよかったのに、自分が料理するようになってから
はじめてその底知れぬ魅力が分かった(つもり)。やはり良い物は良いのだ。

ちなみに、仕事の合間にポチポチやってるのだけれど
そうして空輸されてくる焼き物たちはオフィスに届く。しかも、頻繁に。

最初のうちは笑顔で持ってきてくれていたレセプションの女性だが、
それがしばらく続いたのちにやっぱりおかしく思って
「誰かからの送りものなのかしら?」
と私に尋ねたことがあった。

「え?俺にそんな人がいると思う?」と自嘲的に返して見た結果
しばし私をジロジロと眺めたのちに「・・・それもそうね。」とだけ呟いて
足早に部屋を出て行ってしまった。

それからというもの、私はあんまり気軽にポチれなくなり、やや不満である。
あまり仲良くない香港人に対応に困るフリとフォローのしようのない自虐は
控えるべきなのだ。愛想笑いすら見せない港女の対応に自分が傷つくだけである。

凝り性が料理にハマるということ

水耕栽培
この間、圧力鍋を買った。
今まで料理と最も縁遠い存在だった私が気がついたら圧力鍋なんていう
コアなクッキングツールに手を出していたという事実は
まさに我ながら片腹痛しという状況なのだが、それはそれで笑いがとれるからいい。

しかし、私はひとつ隠し事をしていた。
自室で水耕栽培をやっているなんて、オジサンの口からはなかなか言えたものではないのだ。

LEDライトで日当り良好、風通しまでコントロールされている長方形の箱の中で
育つ野菜たちは害虫フリーで、生育も極めて旺盛。
そして何より日本から持ってきた春菊、水菜、小松菜の種がガンガン育つから
スーパー頼みにならないし、必要な時に小葱が使える利便性は感動モノ。

私の中では『2015年買って良かったで賞』最優秀賞をあげたいくらいの代物なのだが
さすがにここまでやってしまうとオタクのレベルである。
もし自分の身の回りにそんなオッサンがいたら、私は関り合いになりたくない。
(気になる方はU-ING GreenFarm 水耕栽培器)

料理トレンドの着地点予測

そういうわけで、海外で自炊魂に火がついてしまった私なのだが
実際に和食をそれなりの頻度で作っていこうとするとなかなかに大変であるし、
(別にしなくていい苦労を私はしてるけどなぁ)
コスト面だけ見てもあんまり経済的と言えない場合の方が多いのではなかろうか。

とはいえ、自炊するという行動パターン自体は概ねポジティブなものである。
この流れを出来るだけ長期化、そしてソフトランディングに持っていくためには
どうすればいいのだろうか。

それはきっと「中華料理を作ること」である。
日本のスーパーで目ん玉が飛び出るくらい安い値段で和食の材料が売られていて
品揃えも圧倒的に豊富なように、ここ香港でも中華の材料なら簡単にアクセスできる。
そうすることが出来れば、財布に優しく、そして何より今感じている
「とっても限定されている環境下で料理しなきゃいけない」感から脱却できるはずである。

しかし、そこには当然問題点も存在するわけで

ー 香港にCookpadってあるの?
ー 私、街市の端っこの暗がりで売られてる意味不明なもの食べたくないんだけど的な不安

と、差し当たって課題も見え隠れしている。
さすがにこの歳のオジサンが香港おばさんたちに混じって料理教室に行くわけにも行かず
和から中華への方向転換もなかなかスムーズな展開は見込めそうにないのである。

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