私の絶対怒らせたくない香港人たち

広東語を話そうと、下町を知っていようと、茶餐廳で飯食ってようと、
私はここでは明らかに外国人であり、今でも多くの困難にぶつかる。

原因は様々だが、その中でもどうしても回避したいトラブル、
というか怒らせたくない人々が何人かいるのである。

この人たちだけはどこに行っても怒らせたくない

dentist
歯医者さん
日本にいるときから、良い印象を持ったことのない職種であるが、
ここ香港でもその危険性はピカイチである。

まずお財布に優しくない。あんまり保険が効かないのだ。
任意加入すれば別だが、基本的に自己負担する人が多いのではないだろうか。
最初に歯科医が状況を確認し、大体いくらくらい、という目安をいうので、
それで良ければ治療開始。いやなら、さようなら、の明朗会計

尚、私の場合、いわゆる町の歯医者さんにかかってしまったわけなのだが、
開業医であるおじさん(歯医者というナリではない)と、
そこらのスーパーで安売り商品を漁っていそうな師奶の二人で運営される。

入り口にはロンドンだかどこだかで偉そうな学位をとっただの、
自慢気に書いてる割に、施設はブラックジャック並みのボロさだ。

Candy Crushに夢中の師奶に受付してもらうと中に案内されるが、
師奶は助手も兼ねている。ゴミ捨てでもいくように面倒くさそうに
私のところにやってきて、力任せに私をコントロール
日本のように若くて綺麗な助手に慣れた私には悪夢もいいとこである。

そして、歯科医はといえば、そんな師奶と世間話しながらの治療。
ところどころで、「これダメじゃん?」「一本、抜いとく?」的な
私にとってはクリティカルな会話が日常会話に混じりながら
非常に軽いトーンで交わされている。

なんで広東語が聞けてしまうんだろうか
そんな自分を呪ってしまいたいような、罰ゲーム的状況である。

速さだけはピカイチであるから、せめて気分を害さないように
ひたすら耐えるのが私の唯一の仕事。痛くても当然手は上げない。

いや、満足気な顔してるが・・・

cut_hair
私も今でこそ銅鑼湾のサロンに通うようになったが、
学生時分はこれまた町の床屋の常連であった。

日本というアジアのファッション大国をアピールしたいのか知らないが、
店には日本のスタイリスト用の雑誌がずらっと並んでいる。
きっと読めるお客なんて私しかいないのだろうが、店の見栄ってヤツだ。

私の番になるとおもむろにそれらを持ってきて、
どれにしたいか聞いてくるが、もちろんそんな希望が叶ったことはない。
なのに、ヤツったらいつも仕上げの時には満足顔である。

私の広東語も細かいところを説明できるほど上級者でもないし、
彼の英語もかなり怪しいから、コミュニケーションには不安が常につきまとう。
前髪パッツン、モミアゲ紛失なんて日常茶飯事であり、
日本に帰るたびに「香港スタイル」と笑われるものであった。

今はというと、日本語がしゃべれる香港人に切ってもらっている。
DATA hair makeというところのLouis君。

Louis
なんかこれ見ると、完全にあっちの世界の人間ぽいが、既婚である。
最初はHK$300くらいで切ってくれたのになぁ。
Top Stylistになっただとかで、今じゃ倍近い価格だよ。

この人も私の怒らせちゃいけないリスト入りしている人。
日本語も上手だが、私とは大抵広東語でおしゃべり。

うちのマンションにもいた怒らせたくない人

reception
香港のマンションなら、大体どこでもマネジメントオフィスが
入り口に設置されている。今でこそ、私も学習したから、
このレセプションたちと笑顔で会話するようになったが、
これまた怒らせてはいけない人たちである。

まず、お客さま(マンションの住人)=神様、では決して無い
これをしっかりと心に刻んでおかねばなるまい。

彼らは明らかに好意を持つ人とそうでない人を心の中にもっていて、
その扱い方にもあり得ないほどの違いが存在する。

関係が良好な住人が通れば、わざわざドアを開けてくれたり、
笑顔で気持ちの良い挨拶をしてくれるし、
何かと気の利くサービスを提供してくれる頼もしい存在だ。

しかし、そうでない人については、露骨に敵意すら向けてくる。
不在中の荷物は預かってくれないし、(他の人には笑顔でOK言ってたのにさ)
住人同士の揉め事が起ころうものなら、無条件で相手の肩を持つ
お得意のおしゃべりでプライバシーもベラベラ喋られてるかもしれない。

まず、関係とコネが物を言う世界なのである。
その点、ローカル民の方が彼らとの距離は近いから有利だ。
だが、安心して欲しい。
年に一回、彼らとの距離をグッと縮めるイベントが存在する。

旧正月である

どんなに嫌いな住人にもヤツラったらこの時ばかりはヘコヘコして、
ドアまで喜んで開けにくるから、そこで少し多めにお年玉を包んでやる。
そうでもすれば、その日から好朋友に大変身

金こそ、彼らの神なのである
一年に一度のこの機会、逃す手は絶対にないだろう。

逆に言えば、旧正月にお年玉を渡さない。
…そういうことである。
向こう一年、あなたのためにドアが開けられることはない。

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コメント

  1. 実は私も、香港島サイドに住んでいた頃、ルイス君に髪を切ってもらってました!

    • HKLF

      香港毎日ローカル飯 様、ありがとうございます!

      あ、同じくルイスに切ってもらっていたのですね。
      彼も今では大勢の部下を従えたお偉いさん?になっていますよ、笑

      口も上手なので、切り終わった後にはいつもなんだか
      切る前より確実に良くなった感をゴリ押しされて、
      私もその気になってしまっています。

  2. まずもって、タイトルの読み違えを勝手にしてしまっていました。「私の」のところを「私を」と。えっ!?どんなケースが有り得るの?と。失礼しました。でも、それも興味深いかも。(笑)
    最初の2つは、身体に直接降りかかって来る項目ですよね。とっても切実で納得です。でも3つ目も、長い目で見れば心しなきゃ暮らしにくい事実。 利是がモノを言う世界。3つとも日々気を遣われていらっしゃるんですね。
    発熱時に薬局に相談したという経験のみですが、香港で歯医者(だけでなく医療)ってどうなんだろう?と以前から興味がありました。

    • HKLF

      こえださん、ありがとうございます!

      私を怒らせたくない香港人ですか。

      ・・・いませんね、そんな人、笑
      私のほうがいつも気をつかう側です。

      ちなみに、香港の歯医者は結構優秀なところも多いんですよ。
      ただ、私があまりにもチャレンジャーだったので。
      おかげで、ネタにもなったから良いっちゃ良いんですけど・・・。

      こえださんも次に来られた時にぜひ町の歯医者さんを?

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