福岡の隠れた名店『暖季』 – プロの料理人と素人陶芸家の幸せな関係

さぁさぁ、待ちに待った一時帰国の始まり。

喜び勇んで早めに向かった香港空港だったけれど、到着するなり
私の目に入ってきたのは「香港エクスプレス福岡便、3時間の遅延
という電光掲示板で、完全に出鼻をくじかれる展開。

そして、出発ゲートも余裕の500番台だ。
ここは駐機場まではもれなくバスにてご案内なLCC御用達ゲート群。
500番台のゲート周辺に集まる客層は明らかに他と違うし、
空港側もわざとそれやってんの?っていうくらい照明が暗い。

基本的にこの空港は開放的で明るいから私は大好きなんだけど、
そんな香港国際空港にあって、この一角だけは完全にスラム街的な
雰囲気を醸し出しているという曰くつきの場所でもある。

さらには、ようやくゲートから出発し、バスに揺られて案内された
機体はその名も「蝦餃」。やはり前評判通り、出発前からいろいろと
突っ込みどころの多いカオス航空会社だよね。(飛行自体は幸い安定)

若いCA男女が前方でイチャつく姿(彼らも他にやることないし)
を強制的に見せられながらおのおの狭い座席で眠りにつくことになる。

超サバイバル系の弟にどこに連れて行かれるか心配な福岡の夜

ということで、私の蝦餃号は予定より3時間遅れの8時半に福岡着。
時間も時間なので、その日は到着ゲートに迎えに来てくれていた弟
(福岡在住)と夕飯を共にすることにする。

私の弟は福岡で独身生活を送る公務員。
そんな彼が「行きつけの店」に連れて行ってくれると言う。

それは誠に嬉しいお話ではあるのだが、うちの弟と来たら、
ひとりでインドやネパール、モロッコ等にフラーっと出かけてしまう
ような根無し草指数でいうと私のさらに上を行くような大物

普段いったい何を食しているのかその生態が気になるし、
そんな彼にどんなレストランに連れて行かれるのも分からない。

否。そもそもレストランと呼べるような高尚な場所であれば
儲けものと言えるだろうし、「せっかく日本帰ってきたんだから、
吉野家でも。」とか真顔で言われた日にはどうしようかと内心、
私は戦々恐々としていたのである。

しかし、そんな心配は杞憂に

暖季
ところがどっこい、彼が連れていってくれたのはこちら。『暖季
見た目もきちっとしてくれてて、割烹料理と来ているから、
海外生活が長くなった私にとってはベストチョイスな予感。

暖季
うちの弟がどうまかり間違ったら、こんな立派な料亭に良くして
頂いているんだかって感じである。
近くにあったら、ぜひ接待にも使いたいってくらい高級感も兼ね備えたお店

暖季
カウンターもオシャレな感じでますます好感度アップ。
日本ってこういうお店があちらこちらにあっていいよね。
ここもそうだけど、路地を一本入ったところに自分だけの場所になりそうな
面白い店がいっぱいあるから、本当に楽しい。

暖季
と、お店の一部を少し見せていただいたところでメニューを。
香港ではなかなか出会えないような、具材・調理法を厳選した
日本ならではのおもてなし料理がそこには並んでいる。

私たちは「おまかせ」でオーダー。

料理を待っている間、私は言う。
「こんな立派な料亭に出入り出来るくらいなるなんて、私は嬉しいよ。」

そこには理由があった

しかし、弟の話を聞いてみると、そこにはなかなか面白い裏話も。

実はお店に置いてある

暖季
花瓶。

暖季
料理に使われているお皿の数々。

暖季
お刺身をもったりするやつ。(なんていうの!?)

これ、みんな弟が焼いたものらしい。

うちの弟は上にも書いたように公務員という表の顔のほか、発展途上国で
現地民と一緒にニヤニヤしながら生活するというバックパッカーとしての
一面もあるが、実は結構本気で陶芸家にもなりたがってる変なヤツ

以前に仕事のストレスでかなり精神的にやられた時代もあったのだけど、
そんな時に陶芸という趣味を発見。それに打ち込んで元気に復活した、
という経緯もあったりするわけである。
(それはもはや彼のライフスタイルの一部になっている)

で、この暖季の店主さんはそんなアマチュアも良いとこなうちの弟の陶器を
大事な料理のお供として使ってくれているという太っ腹な方という。
プロの料理人と素人陶芸家の幸せな関係。ここにあり。愉快な話である。

暖季
ちなみに、店のメニューも何故かうちの弟が書いてるそうな。

料理の方は私が言うまでもなく、さすがに美味い

暖季
そんな裏話を聞いている間にも料理は次々と。

暖季
香港で大味な料理に慣れた私にとっては、いちいち細やかな味作りをする
ここの料理が身に沁みて美味しいし、作り手の想いが伝わってくる。

暖季
素材にこだわりにこだわった日本の味。
ご飯の上に具をぶっかけて終わりな香港料理とは違って、見た目も美しい。

暖季
そして、そんな素敵な料理の合間に繰り広げられる大将の軽快なトーク。
ものすごく気さくな人で、おしゃべりしててもとても愉快。

「香港人にも『暖季』のこと、教えちゃいますよ。」にも、
ぜひ!歓迎です。いっぱい来てください!」とのこと。

暖季

暖季
玄米ご飯に銀鱈の煮付けという私にとってドンピシャな組み合わせ。
久しぶりの日本な私の気持ちをよくわかってらっしゃる。

弟が羨ましいくらいの素敵なお店

と、楽しいひとときはあっという間に終了。

仕事で疲れた時にひとりでやってきて大将に話を聞いてもらうもよし、
さらに接待に使える料理の質&雰囲気もバッチリだから、ビジネスも良い。
ランチに来てみて味見してみるのも有りだと思う。

そんな隠れ家的名店に仲良くしてもらってるうちの弟が非常に羨ましく
思えた日でもあり。福岡在住の方だけでなく、出張者の方々、香港人の方も
(大将はジャッキー・チェンマニアだし!)
福岡に来られた際はぜひ寄ってみて、プロの料理人と素人陶芸家の
コラボレーションを楽しんでいって欲しい。

暖季
最後に『暖季』のお二人でパチリ。大将、誰かに似てるよなー?

香港ライフファイルを見ました!と言えば多少の割引があるかもしれません!?
(まったく口裏合わせてませんが、笑)

暖季
050-5872-7735 (予約専用番号)
092-716-2482 (お問い合わせ専用番号)

西鉄大牟田線、地下鉄七隈線 「薬院駅」から徒歩3分。
地下鉄七隈線 渡辺通駅から徒歩5分

[月~土・祝祭日]ランチ11:30~14:00
ディナー18:00~24:00(L.O.23:00)
ランチ営業、夜10時以降入店可、日曜営業

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コメント

    • ルシャベール
    • 2015年 2月 07日

    凄い、多才な弟さんですね!HKLFさんも、素晴らしい文才ですし(もう、笑いのツボど真中です)!

    素敵なお店ですね~。私も3月下旬、福岡に一時帰国するので、是非お邪魔したいです。こういう気のきいた繊細なお料理、ここシンガポールでも期待できないです。こちらも日式止まりです。予算それなりだと屋台でぶっかけご飯、全く同じです(笑)

    それから仰る通り、香港の位置は最高ですね、近すぎず遠過ぎず。シンガポールは思ったより日本から遠かったです。昔シンガポール航空の乗務員やってたから知ってたけど。なんと、航空券が予算オーバーで羽田経由で帰ります(泣) 香港みたいに何時でも帰ろうと思えば帰れる距離ではありません…

    • HKLF
      • HKLF
      • 2015年 2月 07日

      こちらもありがとうございます!
      福岡にお立ち寄りの際はぜひ遊びに行ってみてください。
      オーナーもうちの弟もきっと喜ぶはずです。

      香港はまさにアジアの真ん中。帰国するもよし、タイや他の南アジア諸国に行くも良し。
      アクセス抜群です。
      でも、普段は狭い場所に閉じこもっていなきゃいけないですからね・・・。(シンガポールも同じですね)

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