さまようトランペッター – 香港でラッパを吹きたいんだが

clifford brown
まったくもって個人的なことになってしまって申し訳ないのだが、
私は10年以上という結構長い間、しかも私にしては珍しく真面目に
トランペットという楽器を吹いていたという過去がある。

その遺産というべきか、今でもトランペット自体はうちに存在していて、
まぁまぁ真面目にやっていたわけだから、楽器もそこそこ良いヤツだし、
ピアノのように老いてからもできるような代物でないから、
私は最近になって、真面目に練習を再開しようかと考えているという次第だ。

練習するったってどこでやるの、あんた

しかし、ここで問題なんだが、どこで練習するかってことである。
近くで聞いたことある人でないとわからないと思うが、
トランペットは音量調整ボタンついてないの?って思うくらい音がでかい。

普段は港女がしゃべり出せば、隅のほうで「沈黙は金なり」を決め込む私でも、
トランペットがあれば、ヤツラを黙らすことも夢じゃないくらいのでかさだ。
しかも、練習を始めたばかりのど下手なトランペッターなんて公害ものである。

東京でも香港でもそうだが、都会でそんなもんを鳴らそうものなら、
一発で苦情のレッドカードをいただいてしまう。
いくら私でもそんなことをするような教育は受けていないのだ。

ちなみに、うちは郊外だけあって、クラブハウスが異常に充実していて、
音楽室だってあるから、好きなだけ自分の下手なトランペットに
酔うことが合法的に可能でもある分、恵まれているかもしれない。

ていうか、うちのマンションの場合、夜中になっても楽器やっている
人が結構多いし、ここはちょっと日本より緩いところだと思う。
しかもみんな揃いもそろって聞いててズッコケルくらいド下手だから、
私の方も恥ずかしい思いをしなくて良さそうだ。

一人でやったって音楽なんて面白く無いでしょ

ということで、練習のことはとりあえずなるようになることにしよう。
じゃあ、勘を取り戻してから、それからどうするか。
今夜の私はえらくちゃんと先々のことを考えていて、自分でも感心だ。

トランペット吹きといえば、だいたい口をふくらませて、
血管がぶちぎれんじゃないかというような形相で吹いているが、
あれはパフォーマンスでもなんでもなく、結構本気でしんどい楽器なのだ。

本気で吹き続ければ20分も持たない自信があるくらい、
消耗の激しい、あたかも寿命を削ってやるような難儀な楽器である。
横でうろちょろサックスとかがカッコつけてようもんなら、
マジで頭かち割ってやりたくなるくらい、キツイ。

なので、ひとりでやってても辛いだけだし、面白くもなんともないわけ。
そこで私の想像力を働かせて、一緒に楽器をやってくれそうな人を
ちょっと個人的にピックアップしてみた。

Hong Kong Philharmonic Orchestra 港樂

HKPO
香港地元のオーケストラ、香港フィル
ま、本格的に音楽の勉強した人たちの集まりだから私には到底無理だけど、
何で敢えてあげてみたかというと、

主席のトランペットが悲しくなるくらいうまくないから
ていうか、線が細すぎるというか。

トランペットといえば、クライマックスにいきなり出てきて、
ガツンと美味しいとこどりしていく一発屋だと思うが、
ここの主席は全然パンチが足りないのである。
ブラスの力が必要な曲になると、演奏会に行くのすら躊躇ってしまうレベル。

普段は温厚、かつ実行力の無い私が楽団に苦情出す前にぜひ練習して欲しい。
YouTubeでチャンネルとか作って音痴なファン増やしてる場合じゃないですよ。

NED KELLY’S LAST STAND

ned kelly
こちらは街のジャズバー、NED KELLY’S LAST STAND

旅行者の方々でも知ってるであろう、有名なジャズバーだが、
ホテルで見るような上品なジャズというよりも、
昼間は何やってんだかわかんないような普通のおっさんたちが
ぶらっとやってきてはだらっとやっていく感じの脱力系である。

それはそれで聞く方もかしこまって聞く必要がないし、
仕事終わりに気軽に入れるから、親近感のわく本当の意味での街のジャズバー
場所も尖沙咀だから、私もたまに足を運んでは楽しませていただいている。

隠れた名店の多い亞士厘道にあって、食事のあとにちょっと顔を出すのも
悪く無いと思うし、旅行者の方々にもぜひ訪れていただきたいスポット。


ちなみに、ここのトランペットのおじさん、お世辞にもうまくないけど、
年季が入ったプレイは哀愁すら感じさせるほど。私の歳じゃ、あんなの無理。

Street Musician

street_music
オケもジャズもダメってことになったら、自分でリサイタルするしかない。
日本と同じく、香港にも結構いろんなストリートミュージシャンがいる。

ホームレスの中にだって、楽器を鳴らしてお金をねだったりする人いるしね。
何もせずにお金ねだる人に比べたら何倍だってマシだよ、あれは。
一応、ギブ・アンド・テイクの形を無理やり創りだそうとしているから。

あの道端で金ねだりをしている人たちが黑社會に通じていると知る前は、
私も楽器を鳴らしている人にはたまにお金あげてたっけかなぁ。

っと、話は戻して私のトランペット。
冬場ならいいとしても、これから暑くなる夏に外で音楽なんて倒れてしまう。
しかも、トランペット。自殺行為以外の何でもないだろう。

ということで、今のところ、何の目標もなく雑音をクリエイトするだけの
私のトランペットなわけだが、どっかで脱力系の集いを
やってるかもしれないから、しばらくフリーペーパーでも漁ってみよっと。

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コメント

  1. 一般的には男性のイメージがあるかもしれませんが、女性奏者がスカーン!と奏でるとカッコいいですね。トランペットいいじゃないですか~。仕事でピアノに関わっていますが、ピアノって何処へも携帯できませんもん。そう、おっしゃるように「ここはペットで1発!!」という時に線が細いと残念ですね。むかし若者のブラスと一緒にやったことがありますが、スターウォーズのメインテーマでペット軍団がコケ続けたのが忘れられません。冒頭のあの一番いいところの高音が全員1回も出なかったので。(笑)健気に頑張っていた姿はいい思い出ですけれどね。
    香港では1度でいいから香港中樂團 (香港チャイニーズオーケストラ)を聴いてみたいです。

    • HKLF

      こえださん、ありがとうございます。
      お仕事でピアノと関わってらっしゃるんですね。
      とっても羨ましいです。
      また生まれ変わって楽器が選べるなら、
      私もピアノなりヴァイオリンなり選ぶでしょうねぇ。

      ちなみに香港中樂團のコンサートには、間違って入ったことがあります。
      というのは翌週の香港フィルと勘違いしていて、
      (しかも、レセプションも気づかず、入れてくれて)
      「なんかいつもと楽器がちがう。何あれ・・・」
      と一緒に行った人と沈黙した覚えがあります。

      クラシックといえば欧州が本場ですが、中国の音楽は
      ここが本場なのですから、私もぜひ楽しんでみたいと思っています。

    • kouko
    • 2014年 5月 15日

    私の住んでるフラット近くの歩道橋の上で、夏の夜中にトランぺット練習してるひとを見かけたことがありますよ、空港近くのエリアです。真夜中に一人で夜空に向かっての演奏、ちょっとかっこよかったです。私が近づいたら、ぎょっとしてはりましたが。文句言われると思われたかな?

  2. HKLF

    koukoさん、ありがとうございます。

    なんか、文字にして「真夜中に一人で夜空に向かってトランペット」
    ってカッコいいですよね。
    でも、私のところでやったらどうでしょうか。
    私も空港が近くて、割とのんびりしたところですが、
    飛行機騒音で耐性ついてる住民の方々だから、大丈夫かな。

    みなさんがkoukoさんのような方だったら良いのですけど・・・。

    • 2014年 5月 22日

    中環のPeel fresco, 湾仔のWanchなど足を運ばれてみたらいいかもしれません。前者は主にジャズ、後者はロックですね。両方ともOpen-micの日があるので、是非ぶらっと。場所柄白人が多いですが、日本人のプレイヤーも結構いますよ。
    私はベースを弾くのですが、来港後3年間どこを探したらよいかわからずさまよっておりました・・・

    • HKLF

      鍋さま、ありがとうございます。

      具体的なお店まで教えていただいて、嬉しいです!
      ようやく最近リハビリを開始したところなので、
      しばらくはプレイは不可だと思いますが、
      観客としてぜひ訪れてみたいと思います。

      なかなかこういう情報もありませんので、本当に良かったです。

  3. >>あの道端で金ねだりをしている人たちが黑社會に通じていると知る前は、
    >>私も楽器を鳴らしている人にはたまにお金あげてたっけかなぁ。

    これめっちゃ気になります。。。
    あの人たちはただのホームレスじゃなかったんですか?

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